2020年11月3−6日まで、SATREPS MACHプロジェクトの枠組みで、中央水産研究所 長井博士が広島大学 環境遺伝生態学研究室を訪問しました。
赤潮の消滅に関わる海洋微生物を迅速に見つけ出すことで赤潮の消滅を予測するため、赤潮が発生してから消滅するまでの海水試料を用いてDNA増幅、精製、次世代型シーケンサーによるDNAシーケンス、解析までを約15時間以内で達成することが、今回の滞在の目的でした。
今回の試みで、解析までに要した時間は18サンプルでたった約10時間でした。今後、手順を検討していくことでさらなる時間の短縮も可能であることがわかりました。
コロナ禍のもと感染症対策にも配慮しながら、広島大学の設備を最大限に活用した共同研究が実施されました。赤潮に関わる海洋微生物が一日以内で判明可能となることから、本プロジェクトが加速的に進むことが期待されます。