教育方針・研究室ルール
基本方針:
- 研究はチームプレーであることを自覚し、個々人が器材、試薬、データ等共有リソースの適正な使用と管理に努めること。
- 自ら社会人であることを自覚し自分の行動に責任をもつこと。大学も社会の一部であり、研究室のルール以前に社会のルールに則って行動できること。
- 共有リソースの状況把握・知識、メンバーの研究に関する興味・知識、研究室全般の知識の理解に努めること。
研 究:
- テーマの意義(やられていないからやるのではない。方法は目的ではない)を理解する。
- 研究を自発的に行うこと。(自ら考え、相談・話し合う)
- 研究は、実験と同義ではなく、熟考してから実施すること。(研究デザイン、結果を受けた再考を常にする)
- 「失敗」の理由を考えてから進むこと。(テクニカルエラーでも、そのテクニカルエラーの原因、対処を決める。仮説に従わなかったというのは、失敗ではない。また、「使えない」データではない。出てきたデータについて必ずメンバーと相談し、個人でデータの廃棄を決めない)
- 個々人のリソース、研究室のリソースは時間も含めて有限であることを心に留めること。(予算等は社会的な責務も負っている)
- 故意または重大な過失が原因で壊した機器、損失した試薬等については弁償していただく場合がある。
- 有限である時間の使い方を考えること。(1週、1月、3ヶ月、1年間、3年間等の予定、結果のまとめをもとに、次のステップを相談して決定すること)
- 卒論、修論、博論に尊卑はなく、期限や要件の違いしかないことを知ること。成果は、研究国際誌上に掲載される心構えを持つこと。
研究室生活:
- 朝は9時までには来ること、担当者は速やかに掃除等を済ませること。(この時間に間に合わないときはすみやかに連絡する)
- 夜は21時以降許可無く研究室に残らない。(危険性、データの信憑性への配慮)必要時はあらかじめ申請する。
- 自発的にホウレンソウ(報告・連絡・相談)をすること。(不在時の緊急連絡先は必ずあらかじめ研究室のメンバーに伝えておく)
- 一般社会規範・常識をもって行動すること。(無理なバイトの禁止など。大学は遊び場ではないことに留意)
安全管理:
- 研究室には危険性があることを認識すること。機器の使用法・危険性を認識し、毒・劇物の管理、実験ベンチ上の試薬の置き方、危険なゴミの分別等研究室のルールに必ず従うこと。
- 試薬管理(管理簿、元の場所に戻す等)、ガス、水道、電気の確認を忘れないこと。
- 研究室外・学外の人間を許可なく研究室に入れないこと。(窃盗、研究の遅延、不慮の事故などの回避のため)各部屋の鍵の管理に気を配ること。
- 体調不良の時は無理をせず、帰宅すること。その際は必ずメンバーに帰宅することを伝えること。(自己回復を早めるだけではなく、他人への感染防止、集中できないことによる実験失敗の防止等のため)
最後に:
研究室で過ごした後、研究で得た目に見える客観的な成果、技術、知識だけではなく、物事の考え方、捉え方、プロセスも幅広い社会における人付き合い、仕事、生活に役立っていると感じてもらえたら嬉しいです。