2019年11月11日~13日、MACHプロジェクトに所属する4名のラボアシスタントがIFOP-CREAN(漁業振興研究所-赤潮研究センター)が開催したトレーニングセミナーに参加しました。このトレーニングの主な目的は、顕微鏡を使って微細藻類種の同定ができるようになることです。また、今回初めて4名のアシスタントが一堂に介することができたため、サンプル処理やそれらに関連する課題を共有することができました。
トレーニングを開始するにあたり、IFOPのレオナルド・グズマン博士とオスカー・エスピノザ博士はIFOPの役割と赤潮現象との関係性について説明を行いました。また、鎗水京子博士(中央水産研究所)は、実施中SATREPSプロジェクトのチリ及び日本社会への関連性について発表を行いました。
フリア・カセレス氏は研修を行う前に、セミナー全体のスケジュールについて簡単に説明を行い、半分が珪藻について、残りの半分が渦鞭毛藻についてのトレーニングであることを確認しました。カセレス氏のプレゼンテーションの後、IFOPが準備した海洋サンプルを用いて、顕微鏡を用いた藻類の観察が行われました。本トレーニンングセミナーを通して、アシスタントの微細藻類の知識が向上し、顕微鏡を使った異なる属の同定技術が高まりました。それらの中で、Chaetoceros、Stephanopyxis、Guinardia、Rhizosolenia、Coscinodiscus、Eucampia、Pseudo-nitzschia、およびその他を種レベルで特定することが可能となりました。
このトレーニングセミナーは、4名のラボアシスタントが実施中MACHプロジェクトについての協議を行う他、実験に必要な技術を習得することが出来た非常に有益な会となりました。
MACHプロジェクトに参画する4名のラボアシスタント:
- Henry Cameron:アントファガスタ大学
- Ignacio Rilling:ラフロンテラ大学
- Karen Vergara :ロスラゴス大学
- Jonnathan Vilugrón:漁業振興研究所