チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用 (Monitoring of algae in Chile)
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UFROプロジェクトアシスタントのJoaquin Rilling氏が、IFOPにてスーツケースラボを用いた赤潮原因藻類の検出をしました。

ニュース
2019.04.03

2019年3月5日にUFROプロジェクトアシスタントのMr. Joaquin Rillingが、スーツケースラボをIFOPに持参し、赤潮原因藻類の検出をしました。

スーツケースラボは、持ち運び可能な実験装置一式(温調機能付き吸光度計 Kaneka MyAbscopeを含む)で、赤潮原因藻類をどこでも検出できるように開発中です。今回、チロエ島南部で増殖しているAlexandrium catanellaを対象に試運転を行いました。IFOPで活動する鎗水博士が海水中に対象藻類がいることを事前に顕微鏡観察により確認しており、本試料を用いてLoop-mediated isothermal DNA amplification(LAMP法)を実施したところA. catanellaの検出に成功しました。さらに、顕微鏡観察でA. catanellaを確認できなかった試料からも検出できており、本システムが高精度・簡便・迅速であることが示されました。

今後プロジェクト全体で運用できるよう、IFOPプロジェクトアシスタントMr. Jonnathan Vilugronにもトレーニングを行いました。

UFROプロジェクトアシスタント Mr. Rilling(左)とIFOPプロジェクトアシスタントMr. Vilugron(右)

対象藻類の有無を調べているところ

(左)A. catanella検出(右)ネガティブコントロール

UVライトを当てると、A. catanella検出したサンプル(左)は蛍光を発している