チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用 (Monitoring of algae in Chile)
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貝養殖組合関係者と意見交換を行いました

ニュース
2018.12.31

 124()五條堀孝アブドラ国王科学技術大学特別栄誉教授今井一郎北海道大学名誉教授、及びMACHプロジェクト関係者は、大型のチリムール貝(Choros Maltones)の養殖を行う組合関係者と、それらの活動を推進する行政担当者(Carahue市役所)に対して、本プロジェクトの紹介を行い、同地域における持続可能な養殖業等について意見交換を行いました。訪問した街はTemuco市の下流西80Km河口に位置するNehuentueという街で、この河口の沖合で我々は定期的にモニタリング・サンプリングを行います(リンク)。

 会合では、この地域での貝養殖の歴史的背景や養殖法、問題点の紹介を受けました。Nehuentue養殖組合では、チリでも特別な大型ムール貝が収穫でき、この地域では年間約400トンの生産量があるとのことでした。

 五條堀先生からは、本プロジェクトが赤潮予報システムの構築を目指すプロジェクトであり、これらの成果が養殖関係者にも裨益し得る市民一体型のプロジェクトである点が説明されました。また、今井先生からは、日本における牡蠣の養殖方法や赤潮発生時の対策等が紹介され、Nehuentueの土地に合わせた有効利用方法が提案されました。

 今後プロジェクトでは、この様な地域養殖関係者や漁業関係者に対し、プロジェクトに関わる情報発信を行っていきます。なお、今回の会合は、ラ・フロンテラ大学の農学研究所と地域連携部局(IDER)の協力・調整により実現しました。