チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用 (Monitoring of algae in Chile)
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プンタアレーナスにあるIFOP Magallanesグループを訪問

ニュース
2019.10.14

2019年9月9日、丸山教授、藤吉助教、Mr. Vilugrónラボアシスタント(IFOP in Puerto Montt)がIFOP Magallanesグループを訪問しました。Magallanesグループはチリ南端の都市Punta Arenasに事務所があり、月に一回このプロジェクトのためにサンプリングしてくれています。

セミナーでは、丸山教授が従業員の皆さんに日頃ご協力いただいている感謝を述べ、プロジェクトの概要を説明しました。特に、このMACHプロジェクトが、物理化学的因子だけでなく生物間相互作用“ホロビオーム”に着目していることを強調しました。これまで赤潮原因藻類を対象とした研究では、Alexandrium catenella(チリにおいて最も古い歴史的記録を持ち、高い頻度で出現する赤潮原因藻類)のような特定の藻類に着目してきていることから、このように海洋微生物を包括的に扱う取り組みは初めてであるとMagallanesグループの皆さんからコメントをいただきました。Mr. Vilugrón はP. Monttでの、週一回のサンプリングやプロトコル作成、トレーニングの活動を紹介しました。質疑応答の時間にはMagallanesグループの皆さんから生物間相互作用に関する質問がたくさんありました。

Magallanes グループからは、SATREPS-MACHプロジェクトの枠組みの中で行われている赤潮に関する研究や取り組みについて発表いただきました。Los LagosやAysén州と比べMagallanesでは養殖がほとんど行われていないため、この地域にとって経済的に重要な資源である底生生物・外洋生物・底魚について、そしてこれらの生物が赤潮原因藻類が生産する麻痺性、下痢性、記憶喪失性、神経性の毒の影響を非常に受けやすいことを説明いただきました。

また、ラボアシスタントのMr. Vilugrónは翌日の9月10日、IFOP Magallanes赤潮グループメンバーの一人Mr. Roberto Raimapoと一緒に、P. Arenas にあるサンプリングポイントを視察し、本プロジェクトで共有している試料採取手順を確認しました。

今回の訪問は、SATREPS-MACHプロジェクトを知っていただく良い機会であったとともに、Magallanesグループの皆さんの活動を学ぶことができ日頃の感謝を伝え互いの交友を深めることができた貴重な時間となりました。