チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用 (Monitoring of algae in Chile)
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プロジェクトのラボバスがUFROに到着

ニュース
2020.09.04

  2020年8月初旬、SATREPS MACHプロジェクトの枠組みで、研究及びアウトリーチ活動を実施するためのラボバスがラフロンテラ大学(UFRO)に到着しました。このラボバスはSATREPS MACHプロジェクト予算により供与されており、今後はUFROによって維持、運用される予定です。

 この車両にはMACHプロジェクトの大きなロゴがあしらわれています。海水サンプル分析とDNAシーケンスを行うために必要なすべての機器については、現在調達作業を行っており、今後ラボバス内部に設置される予定です。

 このラボバスの主な目的は、海水に存在する微生物の網羅的な遺伝子解析を通じてチリの海岸沿いにおいて赤潮を引き起こす有害藻類等を現場で瞬時に検出することです。これらの活動は我々の研究チームである漁業振興研究所(IFOP)、ロスラゴス大学、アントファガスタ大学の協力により実施されています。

 また今後、赤潮における微生物の相互作用の重要性を実証・議論する為、チリの様々な自治体を訪問し、そちらでアウトリーチ活動を行っていく予定です。さらに、公衆(有識者、漁業関係者、政府機関関係者、学生等)に対して、赤潮を引き起こす種を迅速に検出することの重要性を強調し、この環境問題における社会的意義を推進していきます。

 今世界中で起きているコロナ禍の影響を受け、一般の方を対象とした情報発信については代替案を模索しなければなりませんが、今後我々のプロジェクトとアウトリーチ活動に興味がある方と繋がっていければと考えています。