チリにおける持続可能な沿岸漁業及び養殖に資する赤潮早期予測システムの構築と運用 (Monitoring of algae in Chile)
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ラ・フロンテラ大学(UFRO)の情報系のワークショップ「Konünwenu2019」で招待講演。

ニュース
2019.10.04

  2019年9月26日、藤吉奏助教が、ラ・フロンテラ大学で開催されたワークショップ「Konünwenu2019」(link)で「Bioinformatics in Microbiome Analysis」と題して講演を行いました。

  このワークショップは、ラフロンテラ大学の科学計算・モデリング研究センター(Centro de Excelencia de Modelación y Computación Científica; CEMCC)によって開催されました。UFRO-CEMCCは、本ワークショップで参加者がデータ科学・情報学の多様な分野の動向に触れる機会を作るべく、アカデミックおよび企業の幅広い分野からスピーカーを招待し、天文学、サイバーセキュリティ、データ科学向けコンピュータ言語の開発、異なる研究分野でのデータサイエンスといったトピックスを揃えました。なお、ワークショップのタイトル「Konünwenu」は、マプチェMapucheの言葉(マプドゥングンMapudungun)で「世界への扉」といった意味です。

  生物学分野のデータ科学の紹介を藤吉助教が行いました。講演では、生物の遺伝情報を解析するバイオインフォマティクスを用いることで、目には見えない(けれど地球上の生き物の多様性の大部分を占めている)細菌の特性を解明できることが紹介されました。


藤吉助教の発表。司会は本プロジェクト共同研究者のÁvila教授(UFRO-CEMCC)。

  講演を通して、基本的なデータ解析手法(それがデータ科学の解析手法であれ、実サンプルの実験手法であれ)が一見全く異なる問題に適用できること〜動物感染症の研究で使用したバイオインフォマティクスの手法が、本プロジェクトで対象とする有害な赤潮藻類の研究に適用でき、逆に、藤吉助教らが本プロジェクトで開発しているスーツケースラボを、動物の感染症の研究に使えるように調整していくことも可能なこと〜が説明されました。


本プロジェクトで開発しているスーツケースラボの紹介。